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【吉野神宮】後醍醐天皇を祀る静寂の社(奈良県吉野町)

奈良県吉野町にある【吉野神宮】は、南朝の初代天皇・後醍醐天皇をお祀りする格式高い神社です。

春は桜、秋は紅葉に包まれる境内は、歴史の重みと自然の美しさが調和した穏やかな空間が広がります。桜名所の吉野山のふもとにあり、観光とあわせて訪れる人も多い人気スポットです🌸

ゆりはる
ゆりはる
神仏研究家・桜井識子さんのブログや著書の中で、吉野神宮の縁起物「公卿土鈴」が紹介されています。作中に登場する後醍醐天皇は、とても気さくで魅力的な方として描かれており、読んでいて心が温かくなりました。実際に訪れた吉野神宮も、広々とした境内に重厚な社殿が並び、静けさの中に気品が漂う素敵な場所。時間を忘れて、もっとゆっくりと過ごしたいと思える神社でした⛩️✨

【吉野神宮】基本情報

公式 InstagramX
所在地  奈良県吉野郡吉野町吉野山3226
問合せ 0746-32-3088
参拝時間 8時半~17時
拝観料 無し
駐車場 無料駐車場有り(1時間)
社務所 9時〜16時半頃(拝殿の中にあります)
授与品 御朱印・御朱印帳・御守り・縁起物・お札など
※チャーム付きの可愛いお守り有り💕

※撮影時の情報です。

駐車場について

敷地内に無料駐車場があります。

【吉野神宮】ご利益

吉野神宮のご利益は、良縁成就・縁結び💕

後醍醐天皇が信念を貫いたことから、「願いを叶える力を授かる神社」としても知られています。

社殿のあちこちにはハート型の文様「猪目」が隠されていて、探しながら歩くのも楽しいポイント!恋愛だけでなく、新しい挑戦を始めたい人にもおすすめの神社です🌿

 

【吉野神宮】歴史

明治22年(1889年)、明治天皇の勅命により創建されたのが吉野神宮です。

ここ吉野は、後醍醐天皇が南朝を開いた地として知られ、長い間「建武中興」の象徴として人々の崇敬を集めてきました。1892年に社殿が完成し、吉水神社から後醍醐天皇の御尊像が遷され、正式にお祀りされるようになりました。

その後「官幣大社 吉野宮」として格付けされ、1918年に現在の「吉野神宮」という社号に改められました。

 

【吉野神宮】境内巡り

大鳥居と狛犬

 

神門(重要文化財)

吉野神宮の表参道を進むと、まず目に入るのが立派な神門です。この門は昭和4年(1929年)に建てられた木造建築で、2022年には本殿や拝殿とともに国の重要文化財に指定されました。

門全体のバランスが美しく、拝殿・本殿へと続く一直線の軸線上に立っています。

実は、吉野神宮の社殿はすべて京都の方向(北)を向いていて、これは「京の都を恋しく思われた後醍醐天皇の心情を表している」といわれています。神門もまた、後醍醐天皇の想いをそっと受け継ぐ、大切な存在なんですね。

そして印象的だったのが、門の扉につけられたカラフルな風車優しい風にくるくると回る姿が、厳かな雰囲気の中に彩りを添えていて、まるで参拝者を温かく迎えてくれているようでした🌸

 

手水舎

 

拝殿(授与所)

昭和初期に再建された木造の入母屋造で、落ち着いた雰囲気がとても印象的です。正面から見上げると、屋根の曲線と柱の調和が美しく、神聖な空気が流れています。

中には授与所があり、お守りや御札、縁起物などをいただくことができます。

 

【吉野神宮】での参拝を終えて

広々とした境内の中に、重厚な社殿が並ぶ吉野神宮。

後醍醐天皇ゆかりの神社ということもあり、その歴史や背景にとても惹かれました。清らかな空気と檜の香りに包まれて過ごす時間は、まさに癒しのひととき。

春の桜、初夏の新緑、秋の紅葉――どの季節も違った表情を見せてくれるので、吉野山を訪れる際は、ぜひこの神聖な場所にも足を運んでみてくださいね⛩️✨

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