金沢駅からほど近い北安江の住宅街に「安江住吉神社」があります。
奈良時代に創建された歴史ある神社で、人形供養の宮としても親しまれています。春になると境内には色とりどりの鯉のぼりが並び、ゆったりと風に揺れるその姿が、訪れる人に季節の訪れをやさしく知らせてくれます。
今回私は、長年大切にしてきたわが家のお雛様を供養していただくため、この神社を訪れました。

基本情報
公式 | こちら▶ facebook▶ |
所在地 | 石川県金沢市北安江2-15-37 |
問合せ | 076-261-7440 受付時間:9時~16時 |
参拝時間 | 24時間自由参拝 |
拝観料 | 無料 |
駐車場 | 境内に無料駐車スペース有り |
社務所 | 神主さんが不在の時があるので、お問合せ下さい。 |
※訪問時の情報です。最新情報は事前にご確認ください。
駐車場について
神社の境内には無料の駐車スペースがあります。お車でお越しの際は、鳥居をくぐってそのまま奥へとお進みください。
神社のすぐそばには「北安江二丁目公園」があり、参拝の際の目印にするとわかりやすいです。
ご祭神と歴史
■ご祭神■ 住吉三神(表筒男命・中筒男命・底筒男命)と武甕槌命 |
安江住吉神社の歴史は奈良時代にさかのぼり、神亀4年(727年)に創建されたと伝えられています。延喜式神名帳にも「味知神社」として記録が残る、由緒ある古社です。
その後、平安時代末期の1175年頃に豪族・安江次郎盛高によって再興されました。江戸時代初期までは境内に大きなケヤキがそびえ立ち、その姿から「大木の宮」とも呼ばれていたそうです。
古くから航海や交通の守り神として信仰を集め、北前船の船頭たちは神社の森を「牛が森」と呼び、航路の目印にしていたと伝えられています。
人形供養について
人形供養の申し込み方
予約 | 電話予約 076-261-7440 |
受付時間 | 9時~16時 |
料金 | 3000円~5000円ほど 良心的な値段設定だと思います! |
時間 | 約20分ほど |
郵送の場合
料金 | 3辺計100㎝:3000円 3辺計120㎝:5000円 |
支払方法 | 振込 |
申込方法 | FAXにて郵便番号、住所、名前、電話番号を記載し申し込む 神社より振込用紙が届くので、振込をする FAX:076-261-7474 |
供養を決めた理由
子どもが小さかった頃を思い返すと手放すのは名残惜しかったのですが、ここ数年は飾るのも大変になり、出さない年が増えていました。「このままでは人形にとっても良くないのでは」と思うようになり、きちんと供養をお願いすることにしました。
供養の申し込みから祈祷を受けるまで
当日の午前中に電話で問い合わせると、「14時なら空きがありますよ」とのことで、そのまま予約を入れました。今回はお内裏様とお雛様の二体をお願いし、供養料は3,000円と案内されました。
予約時間に神社へ到着すると、まずは本殿へ。受付で申込用紙に名前と住所を記入し、いよいよご祈祷が始まります。
ご祈祷の様子
厳かな雰囲気の中、太鼓の音に続いて祝詞が奏上され、幣や鈴で清めていただきました。さらに榊を納め、人形への感謝を込めたお祓いが丁寧に執り行われます。
長年大切にしてきた雛人形を手放すのはやはり淋しさもありましたが、真摯に祈りを捧げてくださる神職の姿に見守られ、静かに心の区切りをつけることができました。
供養を終えて感じたこと
想像以上に丁寧なお祓いを受ける中で、子どもが小さかった頃の思い出がよみがえり、自然と感謝の気持ちを伝えることができました。
お別れには切なさもありましたが、心を込めて送り出す儀式を経たことで、終えた後は胸のつかえがスッと取れたように感じ、清々しい気持ちで境内を後にすることができました。
さらに、神主さんからは絵馬と参拝記念の品をいただき、その場で願い事を書いて絵馬掛けに奉納しました。心に区切りをつけつつ、新しい祈りを託せたのも印象的でした。
安江住吉神社でのお雛様の人形供養は、ただ人形を処分するのではなく、これまでの思い出にきちんと区切りをつけられる大切な機会でした。想像以上に丁寧にご祈祷をしていただき、人形への感謝を心を込めて伝えることができたことで、気持ちもすっきりと整いました。
対応してくださった神主さんはとても穏やかで優しい雰囲気の方で、初めての供養の依頼でも安心してお願いすることができました。また、供養料が良心的に設定されている点もありがたく、気持ちを大切にしながら無理なくお願いできるのも魅力です。
「長年大切にしてきた人形をしっかりと供養したい」と考えている方にとって、安江住吉神社は心からおすすめできる場所です。丁寧な対応と安心の費用のもと、思い出に感謝を込めて人形を送り出すことができます。
春のイラスト
お雛様にちなんで、春をテーマにしたイラストを2枚ご紹介します。
趣味で描いて公開している作品の中から、今回は桜をモチーフにしたイラストを選びました。
やさしい色合いで描いた桜のイラストは、春を感じさせてくれるお気に入りの2枚です✨