
滋賀県で最も古い歴史を持つと言われる白鬚神社
琵琶湖の中に立つ朱色の大鳥居が織りなす景色は、まさに「近江の厳島」と称される絶景です。
【白鬚神社】基本情報
| 公式 | こちら▶ Instagram▶ |
| 所在地 | 滋賀県高島市鵜川215 |
| 問合せ | 0740-36-1555 |
| 参拝時間 | 自由参拝 |
| 拝観料 | 無料 |
| 駐車場 | 無料駐車場有り |
| 社務所 | 9時~17時 御朱印帳・御朱印・お札・御守り・絵馬など |
※撮影時の情報です。
毎週土日の日没から2時間、湖上鳥居がライトアップされます。年末年始などもライトアップされるようです(^^♪
駐車場について

敷地内に無料の駐車場があります。神社を挟んで、左右に境内駐車場と社務所前駐車場の2か所。


白鬚神社の駐車場は、片側1車線の「国道161号線」に面しています。その為、週末などは混雑し、国道からの右折入場や、出る際の右折待ちが渋滞の原因となります。周囲の安全に十分注意してください。
元日など駐車場が閉鎖になる事もあります。その場合、白ひげ浜水泳キャンプ場の駐車場が臨時の駐車場になっているようです。
【白鬚神社】歴史と由来

社伝によると、創建は約2,000年前にさかのぼるとされています。第11代垂仁天皇の御代(紀元前5年頃)に創建されたと伝えられ、近江国(現在の滋賀県)で最も古い大社とされています。
神社の名前は、この猿田彦命が白い豊かな鬚(ひげ)を蓄えた老翁の姿であったことに由来するとされています。
【白鬚神社】ご祭神と御利益

ご祭神は猿田彦命。
白鬚神社は、古くから「延命長寿・白鬚の神」として、人々の篤い崇敬を集めてきました。
その御神徳は、長寿祈願だけにとどまりません。「縁結び」や「子授け」をはじめ、「福徳開運」「攘災招福」「商売繁盛」「交通安全」など、人生の様々な願いに応えて下さいます。
特に、祭神である猿田彦命は、人の世のすべての事柄を善き方へ導く「道開きの神」として知られ、今も変わらず広く信仰されています。
湖中大鳥居

神社のシンボルとなっている「湖中大鳥居」。琵琶湖に浮かぶその神秘的な姿から「近江の厳島」と称される絶景スポットです。

古くから「社前の湖中に鳥居がある」という伝承があり、室町時代の絵図にも描かれています。初代の鳥居が老朽化したため、昭和56年(1981年)に現在の鳥居へと建て替えられました。
安全の為の重要ルール
琵琶湖に浮かぶ「大鳥居」は国道の向かい側の湖中に位置していますが、神社前の国道161号線は交通量が非常に多く危険なため、歩行者の道路横断は禁止されています。
参拝者の皆様の安全を守るため、社務所前の駐車場には専用の展望デッキ「藍湖白鬚台」が設置されています。大鳥居を拝観・撮影される際は、必ずこちらの展望デッキをご利用いただき、安全な場所からその絶景をお楽しみください。

専用の展望デッキ「藍湖白鬚台」から撮影した一枚です。この展望台は大鳥居の真正面ではなく、少し角度のついた場所に設置されているため、ベストな構図で撮影するには少し工夫が必要でした...
【白鬚神社】境内巡り

琵琶湖に浮かぶ大鳥居の絶景から、山の斜面に広がる神秘的なエリアまで、白鬚神社は単なる撮影スポットではなく、古代から続く信仰の場です。

国道161号線沿いに鎮座する「白鬚神社」は、周囲を遮る大きな囲いや塀がなく、琵琶湖の風景に溶け込むような開放感にあふれた神社です。

境内は山側から湖側まで視界が開け、歴史ある大社としての品格を保ちながらも、訪れる人を清々しく迎え入れてくれる広々とした空間が広がっています。
社務所(国の登録文化財)

受付時間:9時~17時
御朱印帳・御朱印・お札・御守り・絵馬など

懐かしい感じのおみくじ👏✨
手水舎

狛犬さん


【白鬚神社】本殿
拝殿

現在の拝殿は明治12年(1879年)に再建された建物で、国指定重要文化財である背後の本殿と屋根が一体化した構造になっています。

本来は別々の建物ですが、屋根を繋ぎ合わせることで一つの大きな社殿のように見えるのが建築上の大きな特徴です。
本殿(重要文化財)

白鬚神社の本殿は慶長8年(1603年)に、豊臣秀頼の命を受けた片桐且元によって建立された歴史ある建物です。桃山時代の優れた建築様式を今に伝える貴重な遺構として、現在は国の重要文化財に指定されています。

屋根は伝統的な檜皮葺で造られ、2024年から2026年3月にかけて、この屋根の葺き替えを中心とした大規模な保存修理工事が行われています。
若宮神社(末社)

本殿と同じく慶長8年(1603年)に豊臣秀頼の命によって建立された歴史あるお社です。
御祭神も本殿と同じく猿田彦命をお祀りしています。本殿の御祭神が長寿を象徴する白鬚の老人の姿として信仰されているのに対し、若宮神社はその「若々しい御神霊」をお祀りしているとされています。

現在は高島市の有形文化財にも指定され、本殿と共に桃山時代の面影を今に伝える大切な場所として守られています。
【白鬚神社】上の宮エリア

「上の宮」とは、本殿背後の石段を登った高台に鎮座するお社の総称です。
伊勢両宮(天照皇大神宮・豊受大神宮)・八幡三社(加茂神社・八幡神社・高良神社)・天満神社・波除稲荷社・岩戸社と、寿老神社・弁財天社の10柱のお社があります。

中でも「岩戸社」は古墳の石室そのものを社殿として祀る神秘的な場所であり、古代からの信仰を今に伝える貴重なエリアとして大切に守られています。

伊勢両宮(天照皇大神宮・豊受大神宮)

八幡三社(加茂神社・八幡神社・高良神社)

天満神社・波除稲荷社・寿老神社・鳴子弁財天社

岩戸社

境内の一番高い場所に位置する「岩戸社」は、古墳の石室(横穴式石室)の前に社を建て、それを「天の岩戸」としてお祀りしたものです。古代の息吹を今に伝える、非常に神秘的な場所となっています。

【白鬚神社】歌碑・句碑

白鬚神社の境内には、歴史上の著名な文人たちが残した多くの歌碑や句碑が点在しています。
古くからこの地は、都から北陸へと続く街道の要所であり、琵琶湖の美しい景観を楽しめる名所でもあったため、旅をする多くの歌人や詩人が立ち寄りました。

代表的なものとして、平安時代の紫式部が越前へ向かう途中に都を想って詠んだ歌碑や、江戸時代の俳聖・松尾芭蕉が琵琶湖の情景を詠んだ句碑が建てられています。また、大正時代に参拝した与謝野寛・晶子夫妻の歌碑も残され、これらはこの地が時代を超えて多くの人々の心を動かしてきた景勝地であることを物語っています。

【白鬚神社】参拝を終えて

琵琶湖に浮かぶ大鳥居の絶景に惹かれて訪れた白鬚神社でしたが、実際に参拝を終えてみると、その2000年という悠久の歴史の深さに圧倒されました。
最初は写真映えする景色が目的でしたが、豊臣秀頼ゆかりの本殿や、古代の息吹を今に伝える「岩戸社」などを巡るうちに、ここが単なる撮影スポットではなく、古くから人々の祈りを受け継いできた神聖な場所であることを肌で感じることができました。
美しい湖の風景と、山側に宿る神秘的な空気感。その両方に包まれながら過ごした時間は、まさに「道開き」の神様にふさわしい、清々しく素晴らしい体験となりました。また季節を変えて、この歴史の重みを感じに再訪したいと思います。