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静寂の聖域【比叡山延暦寺・横川】へ。心洗われる修行の地を巡る(滋賀県大津市)

【比叡山延暦寺】横川エリア

比叡山延暦寺の中でも、東塔・西塔の喧騒から離れ、ひときわ静謐な空気が流れるのが「横川(よかわ)エリアです。

横川は、第3代天台座主である慈覚大師・円仁によって848年に開かれました。比叡山の中心部(東塔・西塔)から離れているため、より厳格な修行の地として発展。

親鸞聖人、道元禅師、日蓮聖人といった日本仏教の主要な宗派の開祖たちが修行に励んだ場所であり、「日本仏教の母山」とも称される神聖な区域です。

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神仏研究家・桜井識子さんのブログでは、『これから比叡山に行く方におすすめしたいのは、この横川エリアです。参拝というか、観光の中心は東塔なのですが、信仰の面からいうと断然横川です。』と紹介されています✨もちろん!横川エリアをゆっくりと楽しんで来ました(^^♪

 

【比叡山延暦寺・横川】基本情報

公式HP こちら 横川
所在地 滋賀県大津市坂本本町4225
問合せ 077-578-0001(9~16時)
開堂 12月~2月(9時30分)3~11月(9時)
閉堂 16時
拝観料 大人1000円・中高600円・小学300円
(東塔・西塔・横川共通券)
駐車場 横川エリアの入り口前に無料駐車場有り
トイレ 駐車場にトイレが設置されています。
※広い境内でトイレを見つけるのは大変なので入堂前に済ませておくのが安心です。

※撮影時の情報です。

比叡山ドライブウェイ(有料)

お車で比叡山延暦寺に行くときは、比叡山ドライブウェイ(有料)を通ります。

料金設定は
・仰木ゲート⇔田の谷ゲート/2430円
・仰木ゲート⇒東塔⇒仰木ゲート/3140円
※撮影時の料金ですが変更になる場合もあります。

「比叡山ドライブウェイクーポン」等で検索すると、クーポン券が載っているサイトがあるので、是非ご利用下さい。

 

駐車場について

横川エリアの入り口前に無料駐車場があります。

駐車場に設置のトイレです。広い境内でトイレを探すのは大変なので、散策を始める前にここで済ませておくと安心です。

 

入場券購入

まずは、入り口の巡拝受付で3棟共通の入場券を購入します。入場券は無くさず最後のエリアに行くまでお持ち下さい。
料金▶大人1000円・中高600円・小学300円

 

求法の道

横川の入り口から、横川中堂(本堂)までの参道沿いには、比叡山で修行し、後に日本仏教の各宗派を開いた高僧たち(親鸞聖人、道元禅師、日蓮聖人、法然上人など)の生涯や修行の様子を解説したパネルが設置されています。

比叡山が「日本仏教の母山」と呼ばれる理由を、イラストと文章で分かりやすく学びながら歩けるようになっています✨

 

「横川中堂」✋パワスポ

横川中堂は、848(嘉祥元)年に第3代天台座主・慈覚大師円仁によって創建されました。円仁が唐からの帰路、暴風雨で遭難しかけた際に観音菩薩に祈って救われたことに感謝し、聖観音菩薩を本尊として安置したのが始まりです。

現在の建物は1942(昭和17)年の落雷による焼失後、1971(昭和46)年に鉄筋コンクリート造で復元されたものです。

特徴は、円仁が唐から帰国する際に乗った「遣唐使船」をモデルに設計されたと伝えられるその構造です。山中の斜面に突き出すように建てられた「舞台造り(懸造り)」で、鮮やかな朱塗りの外観が深い緑の森に映える意匠となっています。

堂内の中央には、本尊として国重要文化財の「聖観世音菩薩」が祀られています。古くから、比叡山の中でも特に観音信仰の聖地として重視されてきました。

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桜井識子さんのブログでは、『このお堂はビックリするくらい静かです。音がしない「静けさ」ではなく、世俗のいろんなものが消された静けさ、世俗のごちゃごちゃしたものを寄せつけない静けさです。あちらの世界にある聖域に近いのです。』と紹介しています。また、横川中堂の仏様はご縁をいただきやすいそうです👏✨

横川中堂では、心行くまでゆっくりと過ごさせて頂きました(^^♪

 

「元三大師堂」角大師の護符✋

横川エリアの静寂な森の中に佇む元三大師堂は、比叡山中興の祖とされる第18代天台座主・良源(元三大師)の住居跡に建てられたお堂です。

春夏秋冬に『法華経』の論議が行われたことから、正式名称を「四季講堂」といいます。

この場所は、私たちが神社やお寺でおなじみの「おみくじ」が誕生した聖地です。そのルーツは平安時代。元三大師が観音さまに祈りを捧げた際、進むべき道を示す「100の言葉(偈文)」を授かったことが始まりだといわれています。

今でもその伝統が守られている事。
よくある「箱から自分で引く運試し」ではなく、ここではお坊さんに直接お悩みを聞いてもらい、お坊さんが仏さまの前でくじを引くという、全国でも珍しい厳格な作法が今も受け継がれています。

また、ここは強力な厄除け信仰の拠点でもあります。

角大師

平安時代末期、元三大師良源が73歳の時に世に疫病が流行人々は大変苦しんでいた。この難局を救うため、良源は大きな鏡に自分の姿を写し疫病退散を念じた。
するとそこには骨ばかりの恐ろしい鬼の姿が写し出されたという。その姿を版木に刻ませ御礼に刷り配ったところ、疫病は元より、あらゆる災厄から身を守ることができたことから、今もなお厄除けの元三大師として篤く信仰されている。

元三大師が鏡の前で瞑想し、映し出された自らの異形をもって疫病神を退散させたという伝承。その姿を写し取った最強の魔除け「角大師」の護符は、実際に拝受することができます。

お堂の正面から中へ進むと、左手に授与所(寺務所)があり、数種類の護符が並んでいます。

元三大師堂の敷地内には、実際に護符が貼られているのを見る事も出来ます。

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桜井識子さんのブログや著書では、角大師の護符の効果や、貼り方などが詳しく載っています。

効果的な貼り方は、玄関の中にドアの方を向くような感じで貼ると良いそうです。護符の裏に糊を付けて家(家の壁)に貼ります。気を付けなければいけないのが、一度剥してしまうと効果がなくなるので張り直しはNG。天井に貼るのもNG!です。

我が家では、玄関ドアの正面の壁に護符を貼っています。ドアを開けた瞬間に、角大師が「バーン!」と目に飛び込んでくる頼もしい位置です。

最初は家族も少し驚いて嫌がっていましたが、そこは有無を言わさず定位置に。今では、一人暮らしをしている子どもの部屋にもバッチリ貼り付けて、しっかり守ってもらっています。

 

「元三大師御廊」✋パワスポ

元三大師御廟は、良源(元三大師)の墓所です。

元三大師堂から北へさらに数分歩いた、静寂に包まれた森の奥深くに位置しています。


鳥居と元三大師御廟拝殿

御廟の前には、拝殿が建っています。

江戸時代中期)に建立されたと考えられ、元亀2年の伽藍焼失以降、16世紀から17世紀にかけて復興された主要堂舎のひとつです。

拝殿のすぐ裏手に回ると、そこには元三大師が今も山を守り続けている「御廟」が、深い静寂の中にありました。

良源は生前、「自らの没後は比叡山の東北(鬼門)に埋葬し、山を永遠に守護する」という強い意志を示していました。そのため、この御廟は比叡山全体の鬼門を封じる重要な聖域とされています。

墓所の最大の特徴は、良源の遺言に従い、遺体を火葬せず縦に埋葬した「土葬」であると伝えられている点です。現在も、質素な石塔の周囲を垣根が囲う静かな佇まいを保ち、1000年以上の時を経た今もなお「比叡山の守護神」として、修行僧や熱心な参拝者から深く崇敬されています。

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桜井識子さんのブログでも「もし病気の芽を持っていたら、ここで摘んでもらえる」と紹介されている元三大師御廟。元三大師堂から少し歩いた先の、静寂に包まれた森の奥に静かに佇んでいます。私も実際に足を運び、元三大師さんにご挨拶と、持病の相談をさせて頂きました👏✨少し奥まった場所にありますが、横川を訪れた際には是非!その神聖な空気に触れてみて下さい。

 

「恵心堂」✋パワスポ

恵心堂です。

平安時代中期の高僧、恵心僧都源信が修行した住坊の跡です。源信はここで日本浄土教の基礎となる名著『往生要集』を執筆しました。この書物は、後の法然や親鸞にも多大な影響を与えたことから、恵心堂は「浄土宗・浄土真宗の源流」の一つとも言える重要な場所です。

かつてのお堂は失われましたが、現在の建物は坂本にあった別格本山「恵心院」のお堂を、昭和初期に移築・再建したものです。

6月に訪れた「恵心堂」は、眩しいほどの新緑に包まれていて、本当に素敵でした。

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桜井識子さんのブログでは、恵心堂について『パワースポットである恵心堂(内部は非公開です)も、時間があれば、ぶらっと行くとパワーがもらえます。』と紹介しています。ぶらっと訪れてみました(^^♪

 

比叡山延暦寺の横川エリア内の神社

箸塚辯戝天

元三大師堂近くに位置する、比叡山守護の弁財天をお祀りする神社です。

第18代天台座主・元三大師良源が「千僧供養」を行った際、使用した箸を埋めた場所に祠を建てたことが名前の由来。古くから修行僧や参拝者の活動の無事を守る鎮守社として、大切にされてきました。

横川の深い歴史を象徴する場所の一つであり、弁財天の福徳を求める人々から今も変わらず崇敬されています。

 

甘露山王社

甘露山王社は、比叡山の守護神である「山王権現」を祀る鎮守社の一つとして、古くからこの地を守っています。比叡山を開いた最澄の教えに基づき、お寺を護る神様として古くから大切にされてきました。

比叡山延暦寺は日吉大社(山王)と深い関わりがあり、各エリアに「山王社」を置くことで境内を守護させるという神仏習合の形式を1000年以上維持しています。

 

龍ヶ池弁財天(龍ヶ池八大龍王)

ここは、かつて悪さをする大蛇が住みついていたという伝説が残る場所。

良源が、その龍を強い法力で諭し改心させ、その後、改心した龍は「八大龍王」(または弁財天)としてこの池に留まり、横川の守護神となりました。

現在では、水に関わる守護だけでなく、元三大師の法力にあやかる強力な厄除けスポットとしても知られています。

 

【比叡山延暦寺・横川】巡りを終えて

比叡山の最北に位置する横川は、東塔や西塔とは異なる深い静寂に包まれた聖域でした。
遣唐使船を模した「横川中堂」や、おみくじ発祥の「元三大師堂」など、1200年続く歴史と信仰の形を肌で感じることができ、心から「行って良かった」と思える場所です。

最強の魔除けとされる「角大師」の護符を拝受し、森の奥に眠る「元三大師御廟」で静かに手を合わせた時間は、日常の忙しさを忘れさせてくれる特別なひとときとなりました。
6月の鮮やかな新緑と、1月の凛とした静けさ。季節ごとに表情を変えるこの地は、自分自身をリセットし、前向きな力をチャージしたい時にぴったりの場所です。

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