
一の鳥居(神明鳥居)
【日吉大社】
比叡山のふもと、大津市坂本の緑深い杜の中にある日吉大社。
全国に約3,800社を数える日吉・日枝・山王神社の総本宮で、古くから都の表鬼門を守ってきた由緒ある神社です。
境内には国宝の本殿をはじめ、たくさんの重要文化財が点在し、清らかな空気と歴史の重みが静かに調和しています。

季節ごとに色を変える自然とともに歩く参道は、訪れるたびに心を洗うような心地よさがあります。
比叡山延暦寺とも深く関わるこの場所は、方除け・厄除けの神さまとして今も多くの人々に親しまれています。

神仏研究家・桜井識子さんの著書によると、東本宮のお札の波動には「心が平安になり、心が安定する」効果があるそうです。
実際にお札を家に置いてから、家族の雰囲気が穏やかになり、主人と喧嘩をすることもなくなりました。その効果を驚くほど実感しているので、今では毎年欠かさず参拝し、お札を授かりに行くのが私の恒例行事になっています(^^♪

【日吉大社】基本情報
| 公式 | こちら▶ |
| 所在地 | 滋賀県大津市坂本5-1-1 |
| 問合せ | 077-578-0009 |
| 拝観受付 | 入苑協賛料/授与所等 9時~16時 |
| 開門時間 | 4月〜9月 6時〜16時/10月〜3月 7時〜16時 |
| 拝観料 | 大人500円・中高生300円・小学生以下無料 |
| 駐車場 | 境内に無料駐車場あり(約50台) ※紅葉期は有料 |
| 社務所 | 9時~16時 (御朱印帳・御朱印・お札・御守り・絵馬・猿みくじなど) ※西本宮・東本宮の各エリアに授与所があります。 |
※撮影時の情報です。内容に変更が生じる場合もあります。
駐車場について

境内に無料駐車場があります。案内板などに従い入り口からお入り下さい。
行事や、紅葉の時期などは有料となります(11月1日~30日)
【日吉大社】歴史と由来

日吉大社のはじまりはおよそ2,100年前。
古事記にも名が残るほど古く、比叡山の地主神・大山咋神を祀ったのが起源とされています。
平安京がつくられた際には、都の鬼門を守る神社として朝廷の厚い信仰を受けました。その後、最澄が延暦寺を開くと、神仏習合の中心地として「山王権現」と称され、天台宗の護法神となりました。
戦国時代、織田信長の焼き討ちで社殿の多くが失われましたが、桃山時代に再建され、現在の姿が整えられました。長い年月を経ても変わらず、この地を見守り続けています。
【日吉大社】ご利益

日吉大社のご神徳は、方除けと厄除けです。
家の新築や転居、厄年などで生じる災いを祓い、穏やかな暮らしを守ると伝えられています。また、神使の「神猿(まさる)」は“魔が去る・勝る”に通じ、災難除けや開運招福の守護として大切に信仰されてきました。
【日吉大社】境内巡り~参道から入口へ~
走井元三大師堂

一の鳥居をくぐり境内に向かうと、右手に「走井元三大師堂」があります。
こちらは、比叡山の高僧・元三大師(慈恵大師良源)を祀るお堂。厄除け・疫病除けの信仰で知られ、ご本尊は鎌倉時代の木造坐像です。
授与所では魔除けの「角大師護符」が頒布され、玄関に貼ると災難除けになると伝えられています。

日吉三橋(国の重要文化財)
日吉三橋の一つ「走井橋」と渡った先にある「走井祓殿社」
日吉大社の表参道を流れる大宮川には、「大宮橋」「二宮橋」「走井橋」という三つの石橋が並びます。
この三橋は総称して「日吉三橋」と呼ばれ、国の重要文化財に指定されています。
もとは戦国の頃、豊臣秀吉が木橋として寄進したと伝えられ、その後、寛文九年(1669年)に現在の石造りの橋へと姿を変えました。

日吉大社の表参道に架かる三つの石橋には、それぞれ名前の由来となったお社があります。大宮橋は、かつて「大宮」と呼ばれていた現在の西本宮へ続く橋。二宮橋は、その先にある東本宮(二宮)へと至る道筋に架けられた橋。そして走井橋は、すぐそばに鎮まる走井祓殿社にちなみ名づけられました。

三橋が気になって、改めて調べてみると、走井橋のたもとに小さなお社があることが分かりました。人の目に留まりにくい場所にも、きちんと祈りの場があることに心を打たれました✨
山王鳥居

日吉大社の入口に立つ「山王鳥居」は、屋根のついた珍しい形の鳥居です。神さまの世界と仏さまの世界をつなぐ象徴として、古くから大切にされてきました。
朱色の柱と木の屋根が調和し、穏やかで優しい印象を残します。この形は全国でも数が少なく、山王信仰のしるしとされています。
神猿舎(まさる)

日吉大社では、猿は「神猿(まさる)」と呼ばれ、神さまの使いとされています。「魔が去る」「何事にも勝る」に通じる言葉として、厄除けや守りの象徴となりました。
境内では、実際に神の使いとされる猿の姿を見ることができます🐒✨初めて訪れたときは静かに過ごしていましたが、二度目の参拝では檻の中を元気に動き回っていました🐵✨
他にも猿由来のものがあるので、どんなところに神猿の姿が隠れているのか探してみるのも楽しいひとときです。🐵✨
【日吉大社】二つのエリア

日吉大社の境内は、主に「西本宮」と「東本宮」の二つのエリアに分かれています。
西本宮は大己貴神を祀り、日吉大社の中心となる場所。東本宮は比叡山の神・大山咋神を祀り、山の斜面に寄り添うように建てられています。
二つの本宮は参道をはさんで向かい合うように位置し、それぞれの社殿が国宝に指定されています。
この東西二つの本宮がそろうことで、日吉大社の信仰と祈りの全体が形づくられています。
【日吉大社】西本宮エリア

「西本宮」ちょっと紹介
西本宮は、日吉大社の中心となるお社で、大己貴神をお祀りしています。
朱塗りの楼門は桃山時代の建築で、神猿の彫刻が社の守りを象徴しています。
楼門をくぐると明るく開けた境内に拝殿と国宝の本殿が並び、整然とした美しさを見せます。
建築様式は独特の日吉造で、他に類を見ない格式ある姿が印象的です。
自然と調和した穏やかな空間に、長い信仰の歴史と静かな力が感じられます。
西本宮 楼門(国の重要文化財)

表参道を進むとまず目に入るのが、朱色の美しい楼門。桃山時代に建てられた二層の門で、国の重要文化財に指定されています。

門の四隅には、棟木を支える姿の「神猿(まさる)」が彫られていて、訪れる人を静かに見守っています。
西本宮 本殿(国宝)

大己貴神をお祀りする西本宮は、日吉大社の中心となるお社。
本殿は国宝に指定され、「日吉造(ひえづくり)」と呼ばれる独特の様式で建てられています。背面を切り落としたような形をもち、屋根の下には内陣・外陣が連なる二重構造。

本殿の下には「下殿」と呼ばれる空間があり、神仏習合の時代、本殿の床下「下殿」には仏が祀られていたとも伝わります。重厚さの中に優美さがあり、山王信仰の中心にふさわしい静かな力を感じます。
申年の方🐒必見✨

申年の方は、本殿前の机の上に設置されている用紙に生年月日や名前を記入し、授与所に提出すると「縁起物の神猿」が授与されます🐵✨
西本宮ならではの特別な授与品で、厄除け・開運を願う方に人気です。

西本宮での参拝を終え、次は東本宮のエリアへ向かいます。
参道には「順路 東本宮⇒」と書かれた立て看板があり、その案内に従って東本宮まで向かいました。途中には多くの境内社があり、それぞれにご神徳が感じられる祈願所が点在しています✨
【日吉大社】摂社
摂社「宇佐宮」(国の重要文化財)

西本宮の本殿に参拝後、案内板の順路通りに進むと、「宇佐宮」が見えて来ます。
日吉大社の摂社「宇佐宮」は、御祭神として 田心姫神 をお祀りしています。大分県の宇佐神宮の姫神を勧請したと伝わり、安産・育児・子宝の守護神として厚く信仰されています。
社殿は檜皮葺の日吉造で、穏やかで上品な佇まい。自然の中に溶け込むように建つその姿は、優しさと静けさに満ちています。
摂社「白山宮」(国の重要文化財)

日吉大社の摂社・白山宮は、菊理姫神をお祀りする社で、縁結びや夫婦円満のご利益で知られています。

現在の社殿は慶長3年(1598年)に再建されたもので、国の重要文化財に指定されています。檜皮葺の屋根と木の温もりが感じられる社殿は、訪れる人の心を穏やかにしてくれます。
木彫りの癒し狛犬

日吉大社の狛犬は、木彫りのものが多く社殿の雰囲気と見事に調和しています。木の温もりが感じられる柔らかな表情で、どこか癒しを感じる存在✨歴史ある社殿を静かに見守る姿が、とても印象的です。
【日吉大社】東本宮👏
「東本宮」ちょっと紹介
東本宮エリアは、比叡山のふもとに広がる静かな社域で、山の神・大山咋神をお祀りしています。社殿は安土桃山時代(1595年)に再建され、平安期の様式を受け継ぐ「日吉造」で建てられました。
拝殿の周囲にはお稲荷さんや小さな社が並び、それぞれに古い信仰が息づいています。境内には湧き水が伝わり、かつては人々が身を清める場として大切にされていました。古代から続く祈りと建築の美しさが、今も穏やかに調和する場所です。
東本宮 楼門(国の重要文化財)

東本宮の楼門も、朱色が美しい二層造りの門で、国の重要文化財に指定されています。
安土桃山時代の再建と伝わり、比叡山の守護神を祀る社にふさわしい重厚な造り。細部には繊細な彫刻や装飾が施され、往時の神仏習合の面影を今に伝えています。
門の両脇には日吉大社の象徴「神猿(まさる)」の姿があり、災いを祓う守護の意味を表しています。静かな森の中で、落ち着いた佇まいとともに参拝者を迎える厳かな楼門です。
東本宮 本殿(国宝)

東本宮の本殿は、安土桃山時代の1595年に建てられた社殿で、「日吉造(ひえづくり)」という独特の様式です。檜皮葺の屋根が優雅に広がり、背面をまっすぐ切り落とした形が特徴になっています。
内部は二室構造で、奥が一段高く造られ、神聖な空間を際立たせています。
国宝に指定され、当時の工匠の技と美意識が今も息づく貴重な建築です。山の神を祀る本殿として、静かな力強さを感じる佇まいです。
稲荷社👏

本殿の奥にる稲荷社です。小さなお社ですが、神仏研究家・桜井識子さんの著書によると、黄金色のお稲荷さんがいらっしゃるそうです✨優しい神様だそうですが、初回の参拝でいきなり願掛けをするのはNGのようで、ご挨拶のみであれば1回きりの参拝でもOK、ただし、願掛けは何度か通ってからだとの事です(^^♪
水路の結界
そして、識子さんのブログには、水路の事も書いてありました。
日吉大社では、水路が社殿の周りに巡らされています。

どの社殿の前にも、こんな風に社殿の周りを取り囲むように水路があります。
空間を浮かび上がらせるような感じで結界を張っているようです。

そして、涼やかな水音ですが、祓いのパワーがあるそう✨
清い水で浄化👏👏👏
その清い水を汲む場所があるので、直接、手をひたして浄化をしてもらう事も出来ます✨

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柄杓も設置してあるので、しっかりと手を清めさせてもらいました(^^♪
ふたば葵の葉
双葉葵は、「神様に逢う」という意味をもつ植物で、日吉大社の神紋にも使われています。

清い水のすぐそばで咲いているのを見かけました。
二枚の葉が寄り添う姿から、縁結びや夫婦円満の象徴として大切にされているようです。
【日吉大社】参拝を終えて

参拝を終えて境内を振り返ると、満足感に包まれていました。
西本宮と東本宮をゆっくり巡りながら、それぞれの社で祈りを捧げた時間は特別なもの。歩く道のりは思っていたよりも長かったけれど、ひとつひとつの社を訪ねるたびに新しい発見がありました。
鳥居をくぐる瞬間や、石橋を渡る音、木々のざわめき――そのすべてが参拝の一部として心に残ります。
特に東本宮の清らかな水辺と、ふたば葵の可憐な葉が印象的でした。西本宮の堂々とした社殿も、間近で見ると息をのむほどの美しさ。それぞれの社が異なる表情を見せ、歩くたびに信仰の深さを感じました。
祈願しながら歩いていると、時間の流れをすっかり忘れてしまうほど楽しく、心が整っていくようでした。
参道に差し込む光や、神猿の像との出会いも思い出に残ります。
日吉大社全体に漂う穏やかな空気は、訪れる人をやさしく包み込むようでした。帰り道では、また季節を変えて訪れたいと思えるほどの心地よさが残ります。歩いて祈る、そのひとときこそが、日吉大社参拝の醍醐味なのだと感じました。