淡路島の南端・土生港からフェリーで約10分。
海の向こうに浮かぶ小さな島沼島は、国生み神話の舞台といわれる神秘の島です✨
港に降り立つと、すぐ目の前の高台に見えるのが弁財天神社(厳島神社)。
地元の方からは親しみを込めて「弁天さん」と呼ばれ、海とともに暮らしてきた島の人々に長く大切にされています。
【弁財天神社】基本情報
所在地 | 兵庫県南あわじ市沼島2276 |
参拝時間 | いつでも参拝可能 |
拝観料 | 無料 |
駐車場 | 灘ターミナルセンターの駐車場をご利用下さい。 一日500円 |
社務所 | ありません ご朱印は近くの沼島八幡神社で頂けます |
アクセス | 南あわじ市土生港より「沼島汽船」で約10分、港から徒歩1分 |
※撮影時の情報になります。お出かけの際には、公式サイトなどで最新の情報をご確認下さい。
ご利益
弁財天神社の御祭神・市杵島姫命は、宗像三女神の一柱。
水の神であり、芸能・財運の守護神としても知られる女神さまです。
そのためご利益はとても幅広く、「商売繁盛」「金運上昇」「芸能上達」そして「海上安全」「豊漁祈願」など、人々の暮らしに寄り添う願いを静かに見守ってくださいます。
歴史
創建の年代は明らかではありませんが、古くから島の人々が「海の守り神」「戦いの神」として信仰してきたと伝わります。
漁業が盛んな沼島では、海に出る前にこの弁天さまへ手を合わせ、安全と豊漁を祈るのが日常の風景だったようです。
境内巡り
港からすぐの石段を上がると、石造りの鳥居が出迎えてくれます。
境内はこじんまりとしていますが、その中に凛とした空気が漂い、海の近くで感じる静けさが心地よい場所です。
摂社には恵比須神社も祀られ、「福」と「財」の両方に恵まれる場所としても知られています。
境内の石垣には沼島特有の緑色片岩が使われ、自然の中に神社が溶け込むような美しい佇まい✨
カラフルなベンチからは、港が見渡せます✨
国生み神話とのつながり
沼島は、『古事記』に登場する「おのころ島」と伝わる神話の島。
伊弉諾尊(いざなぎのみこと)と伊弉冉尊(いざなみのみこと)が、天の沼矛で海をかき混ぜ、最初に生まれた島がこの沼島だと伝えられています。
島の南端にある「上立神岩」は、二神が結婚の儀を執り行った場所といわれる聖地。岩の上部に見られるハート形のくぼみは、いまでは“縁結びの象徴”として多くの人が訪れます。
そんな神話の息づく島に鎮座するのが、この弁財天神社(厳島神社)。国生みの舞台となった神聖な地を見守るように、港のそばの高台に建っています。
参拝を終えて
海の神さま、財の女神さま、そして国生みの伝承が息づく沼島。
弁財天神社の境内に立つと、遠い昔から変わらず海とともに祈りを捧げてきた島の暮らしが感じられます。
フェリーで10分とは思えないほど特別な時間が流れる島。
神話と自然に包まれた「弁天さん」に、ぜひ一度会いに行ってみてください。