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飛騨高山の守り神【櫻山八幡宮】で感じる静かな神域の魅力(岐阜県高山市)

櫻山八幡宮


櫻山八幡宮 一の鳥居

櫻山八幡宮は、岐阜県高山市の北側、城山のふもとに鎮座し、飛騨高山を見守る鎮守として古くから親しまれています。創建は仁徳天皇の時代と伝わる歴史深いお社で、両面宿儺の伝承とも結びついています。


櫻山八幡宮 二の鳥居

主祭神は八幡大神ですが、そのそばに熱田大神と香椎大神が並ぶ、少し独特な御祭神の組み合わせが特徴です。八幡宮でありながら、別系統の大社の御祭神を2柱ともお迎えしている点は、このお社ならではの特徴と言えます。

境内には天満宮、秋葉神社、稲荷神社などの末社が集まり、学業成就、火防、商売繁盛など、人々のさまざまな願いごとに寄り添う祈りの場となっています。

また、櫻山八幡宮は「秋の高山祭」の舞台としても知られています。祭礼時には豪華な屋台や大神輿が町を彩り、多くの人々を魅了します。神社の隣には「高山祭屋台会館」があり、祭りの日以外でも絢爛豪華な屋台を間近で見学できます。

古い町並みや朝市からも近く、高山散策の途中で気軽に立ち寄れる心地よさも魅力です✨

公式 こちら
所在地 岐阜県高山市桜町178番地
問合せ 0577-32-0240
参拝時間 終日参拝可能
拝観料 無料
駐車場 参拝者専用駐車場有り(無料)/周辺に高山祭屋台会館の駐車場も有(有料)
社務所 9時~17時
授与品 御朱印帳・御朱印・お札・御守り・絵馬など

※撮影時の情報になります。

駐車場について

櫻山八幡宮側に、参拝者用の無料駐車場があります。周辺は一方通行などで道が分かりずらく、私たちは高山祭屋台会館の有料駐車場に停めました。

 

【櫻山八幡宮】歴史と由来

櫻山八幡宮の起こりは、日本書紀にも名の見える両面宿儺の伝承に結びつき、仁徳天皇の時代にまでさかのぼると伝えられています。
討伐を命じられた難波根子武振熊命が、戦勝を祈って応神天皇の御霊を桜山に祀ったことが創祀とされています。

江戸時代には高山城下を築いた金森氏の崇敬を受け、御神像の奉安や社殿の再興が進み、城下の総鎮守として整えられました。明治期には県社に列せられ、現在は別表神社として飛騨を代表する八幡さまとされています。昭和期には日本一といわれる大神輿が造られ、総檜造りの社殿へ改築されるなど、飛騨の匠の技が息づく姿へと整いました。

 

【櫻山八幡宮】境内めぐり

飛騨高山の古い町並みから北東へ歩いて15分ほど進むと、宮前橋に架かる大きな鳥居が見えてきます。その鳥居の先にあるのが、櫻山八幡宮です。


櫻山八幡宮 一の鳥居

鳥居をくぐり参道を進んでいくと、静かで厳かな雰囲気に包まれます。参道の両側には杉や檜の巨木がそびえ立ち、季節によっては鮮やかな紅葉や新緑が参拝者を迎えてくれます。


櫻山八幡宮 二の鳥居

さらに奥へと進むと、落ち着いた佇まいの拝殿が見えてきます。

周囲の豊かな自然と調和した木造建築は風格があり、飛騨の匠の技が感じられます。境内には本殿の他にも多くの末社や願い事を書いて納める絵馬掛け所、そして厄除けの「清めの厄玉落とし」といった見どころもあり、高山の静かな歴史と文化に触れることができます。

 

大石段と神門

こちらの神門に続く石段は、長さ330㎝の19段すべてが一枚岩で造られています。

 

拝殿

ご祭神とご利益

主祭神:応神天皇/相殿:熱田大神・香椎大神
ご利益:神天皇(八幡大神)は、古くから勝負運や仕事運を導く神様として親しまれ、物事にまっすぐ向き合いたいときに力をいただける存在とされています。人生の節目を穏やかに支え、家族の無事や日々の歩みを温かく見守るご神徳でも知られています。
相殿の熱田大神は、草薙剣ゆかりの神様として知られ、身を守る力や開運の願いに寄り添ってくれる存在です。香椎大神は、家の安らぎや人々の和を大切にする神様として崇敬され、家庭の守りや日々の平穏を見守るご神徳で親しまれています。

櫻山八幡宮の拝殿は、1976年に総檜造りで造営された威厳ある建物です。大きな唐破風と柱の張り出しが特徴的な外観で、秋の高山祭ではこの前で神事やからくり奉納が行われます。

ROBO
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神仏研究家の桜井識子さんのブログでは、本殿には『思いやりのある優しい神様がおられます。』と紹介しています。

 

稲荷神社(境内末社)

【稲荷神社】ご祭神とご利益

ご祭神:倉稲霊神/相殿:猿田彦神・松尾神
ご利益:五穀豊饒・商売繁盛・養蚕・各種産業の神様。相殿の猿田彦神は、導きの神様。松尾神は国土建設と酒造の神様。

伏見稲荷大社から勧請された神様のようです。

優しく話しかけてくれるような雰囲気の可愛い狛狐さんがいらっしゃいました🦊✨

 

ROBO
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こちらのお稲荷さんは、桜井識子さんの著書やブログで紹介されています。

 

琴平神社

【琴平神社】ご祭神とご利益

ご祭神:大物主神・崇徳天皇/相殿:大己貴神・少名彦名神
ご利益:海上交通安全の神様で、病気平癒の信仰があります。

社殿の天井にある天狗の絵に、口で噛んだ紙を投げつけて、天井に貼り付けば病気が治ると信じられています。また、疱瘡(天然痘)の神様が祀られているため、桟俵(わらで編んだ敷物)に赤飯を盛り、赤い御幣を立てて病気平癒を祈願する風習があります。

 

天満神社

【天満神社】ご祭神とご利益

ご祭神:菅原道真公
ご利益:学業成就の神様。

宝暦四年(一七五四)、京都の北野天満宮より勧請。お社の右手に筆塚があります。筆供養をすると書道が上達するといわれています。

 

照前神社

【照前神社】ご祭神とご利益

ご祭神:浪速根子武振熊命
ご利益:武勇の神・歯の神様で、年の数だけ煎った豆を御供えすると歯痛が治ると言われています。

 

大原代官寄進の燈籠

江戸時代に高山を治めた大原代官が奉納したものと伝えられています。社殿へ向かう参道に静かに佇み、今も変わらず訪れる人の道しるべになっています。

 

清めの厄玉落とし

清めの厄玉落とし」は、素焼きの玉に息を吹きかけて自身の災難や厄を移し、「厄割石」に落として割ることで祓い清める神事👏心を静めて「祓え給え、清め給え」と念じながら行うことで、心身の厄を落とし、清らかな気持ちになれるとされています。 

※厄玉は授与所でお求めください。

授与所のそばにも厄玉が置かれていて、その横には少し珍しいおみくじがありました。昔ながらのおみくじ機で、巫女さんが「おみくじ」を届けてくれる仕組みになっています。素朴で温かい雰囲気があって懐かしい気持ちになりました。

 

絵馬殿

絵馬殿です。社殿から少し離れた場所にありますが、開放的な感じで休憩スポットにもおススメです。

参拝に付き合ってくれた主人は、絵馬殿のベンチに座り仕事中。心地よい風が吹き、気持ち良さそうでした(^^♪

天井や壁には奉納された絵馬がずらりと並び、訪れる人の思いが自然と伝わってくるような温かさがあります。

高山祭にまつわる絵馬や、地域の祈りが込められた絵馬など、多彩な奉納品を見ることができました。

 

高山祭屋台会館

公式HP

櫻山八幡宮の境内にある高山祭屋台会館では、秋の高山祭(八幡祭)で実際に使われる豪華な屋台が常設展示されています。「飛騨の匠」と呼ばれる職人の技が随所に生きた国指定重要有形民俗文化財の屋台を、間近でじっくり見られる貴重な場所です。祭りの時期に訪れられなくても、一年を通して本物の祭りの世界に触れられるのが、この施設ならではの魅力です。

 

【櫻山八幡宮】参拝を終えて

櫻山八幡宮は、飛騨高山の町なかから歩いて訪れられる距離にありながら、杉木立に包まれた静かな空気が広がる、心地よいお社でした。古くは両面宿儺伝承にまでさかのぼる歴史を持ち、八幡大神を中心に熱田大神や香椎大神、そして境内の多くの神々が、それぞれの願いにそっと寄り添ってくれます。

拝殿や本殿の落ち着いた佇まい、参道に佇む灯籠、絵馬殿や厄玉落としなど、小さな場面ごとに祈りの温度を感じられるのも、この神社ならではの魅力です。隣接する高山祭屋台会館では、豪華な祭屋台を通して飛騨の匠の技に触れられ、参拝と一緒に楽しめる豊かな時間が広がっていました。

歴史に触れたいときも、静かに手を合わせたいときも、旅の途中でふと気持ちを整えたいときも、櫻山八幡宮は優しく迎えてくれる場所です。飛騨高山を歩く中で、また訪れたくなるお社のひとつになりました。

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