
豊川稲荷本山
愛知県豊川市にある【豊川稲荷】は、全国から多くの人が参拝に訪れるお寺です。
ご本尊は千手観音菩薩。そして鎮守としてお祀りされているのが、稲穂を担ぎ白狐に乗るお姿の豊川吒枳尼眞天(ダキニ天さん)です。ダキニ天さんは、金運・商売繁盛・家内安全などのご利益で知られ、そのやさしいお姿とあたたかな信仰は、今も多くの人々に親しまれています。
境内のみどころ

境内を歩くと、祈願やお参りの場所がいくつもあります。
金運上昇で人気の大黒天堂、願いが叶ったお礼に狐像が奉納される霊狐塚、ずらりと赤い幟が立ち並ぶ千本旗の参道、そして諸願成就の祈りを捧げる祈祷所など。
どの場所にも信仰の心が息づき、訪れる人をやさしく迎えてくれます。
点心接待👏👏
【豊川稲荷】で、ご祈祷(4000円以上)を申し込むと、「点心」と呼ばれる精進料理をいただくことができます。
これは「ご祈祷を受けられた方へのお接待」としてお寺が用意してくださるもので、心のこもったおもてなしがとても嬉しいひととき✨
詳しくは寺務所でお尋ねください。
ちなみに、この精進料理(点心)には、悪いものを落とす「祓う」と言う効果があるそうです。お帰りに際には2階の大広間に立ち寄って、仏様や、歴代のお坊さんの像にもご挨拶やお話すると良いそうです✨
【豊川稲荷】基本情報
| 公式HP | こちら▶ |
| 所在地 | 愛知県豊川市豊川町1 |
| 問合せ | 0533-85-2030(9時~17時) |
| 参拝時間 | 総門/5時~18時 御本殿・奥の院・万堂/7時半~15時半 |
| 拝観料 | 無料 |
| 駐車場 | 有料駐車場有り(600円) 祈祷の方は無料 |
| 寺務所 | 8時~15時50分 御本殿手前の大鳥居左手 |
| 祈禱 | 8時~14時半 申込は御祈祷受付(立願所)にて |
※撮影時の情報です。変更になる場合もあるので、お出かけ前に公式サイトなどでご確認下さい。
| 山号 | 圓福山 |
| 宗派 | 曹洞宗 |
| ご本尊 | 千手観世音菩薩(ご本尊)/吒枳尼真天(鎮守) |
駐車場について
- 豊川稲荷大駐車場
普通車/600円 8時~17時(変更有り) 総門まで徒歩4分ほど。 - 豊川商店街駅前駐車場
60分まで20分100円・以降30分100円 営業時間24時間 総門まで徒歩3分ほど。 - その他、豊川稲荷の側に有料の駐車場があります。
【豊川稲荷】ご利益

豊川稲荷といえば、「ご利益」の多さも魅力✨
ダキニ天さんは、稲穂を担ぎ、白狐にまたがる姿で知られる福徳の神さま。商売繁盛・金運アップ のご利益が強いことで有名です💰✨
【豊川稲荷】の歴史

豊川稲荷の始まりは、室町時代の1441年。禅僧・東海義易さんが、この地にお寺を開いたのがきっかけです。
戦国時代には、今川義元・信長・秀吉・家康など名だたる武将たちが厚く信仰したことでも知られています。江戸時代には庶民の信仰が広まり、全国的に「商売繁盛の稲荷」として知られるようになりました。
長い時を越えて、今も変わらず人々の願いと祈りを受け止め続けています。
【豊川稲荷】境内ご祈願めぐり
境内ご祈願めぐりのポイント
境内には、それぞれの仏さまに対応する真言が書かれています。
たとえば、豊川稲荷のダキニ天さまの真言は「オン シラバッタ ニリウン ソワカ」。
紙に書いてご祈願する所に貼ってあったります。
真言を見かけたら、声に出して7回唱えて下さい。ご挨拶となるので、これは必須です✨小さな声でも良いので、声を発しながら唱えるのがマナーです。

総門から参道

総門です。
大通りに面してそびえる総門は、その存在感がひときわ際立っています。
現在の総門は、明暦2年(1656年)に一度改修された後、明治17年(1884年)に第29世・黙童禅師によって再び建て替えられたものです。


カッコいい系のお稲荷さん

参道の先に「大本殿」が見えて来ます。
豊川稲荷大本殿

開山の寒巌義尹禅師が霊感を得てご自ら刻まれたと伝わる、豊川吒枳尼眞天がお祀りされています。
この尊天は「豊川稲荷」として知られ、全国の信者が信仰の心を寄せる御祈祷の根本道場(信仰の中心地)となっています。

大本殿は、明治・大正・昭和の三代にわたる住職の願いにより、長い年月をかけて建てられたもので、昭和5年(1930年)春によ完成。内部は、内陣・般若殿・施主殿の3つに分かれ、中央の内陣に豊川吒枳尼眞天が奉安されています。
開運しめなわ念珠👏👏

本堂の右手には、「開運しめなわ念珠」という願掛け所があります。
しめ縄をかたどった念珠に願いごとを書き、左手にかけて境内を巡りながら奥之院へ向かうの願掛けです。

机の上には、五穀豊穣や身体健全など、願掛けの例が置かれており、参考にすることができます。
私はその中から、自分の願いに近いものを選んで書いたのですが、今思えば、その時の“本当の願い”を素直に書けばよかったなと少し後悔しています。次に訪れるときは、願いをそのまま書いて回ろうと思います(^^♪

奥の院・しめ縄念珠納め所
霊狐塚

もとは「納めの狐像」をお祀りする場所でしたが、今では、祈願が成就したお礼として信者の方々が奉納した大小さまざまなお狐さまの像が並んでいます。

その数はなんと、およそ一千体にもなるそうです🦊✨
こちらはお塚信仰の場所ではないので、安心して参拝出来ます!これだけの狐像がずらりと並ぶ光景は、まさに圧巻✨それでいて、赤い前掛けをつけた姿がなんとも可愛らしくて、思わず笑顔になってしまいます💕
お狐さまの奉納を希望される方は、霊狐塚近くにある千本幟受付で申し込みができます。
奥之院

奥の院です。
この建物は文化11年(1814年)に建てられたもので、昭和5年に大本殿が新しく建てられた際、旧本殿の拝殿を移して奥の院の拝殿としたものです。

「開運しめなわ念珠」でお参りされた方は、最後にこちらでしめなわを納めます。

印象に残ったのは、力強く空に向かってまっすぐに伸びるご神木。

静かな境内の中で、ひときわ強い生命の力を感じました。
おさすり大黒天👏👏

土蔵造りのお堂の前には、2体の大黒天さまが並んでいます。

この像は「おさすり大黒天」として親しまれ、ご真言「オン マカ キャラヤ ソワカ」を唱えながら優しく撫でると、仏さまの広く深いご利益をいただけると伝えられています✨
准提観音👏👏

強い力をお持ちのようです👏
万燈堂(禅堂)

万燈堂は、「禅堂」とも呼ばれるお堂です。
文久3年(1863年)に建てられた歴史ある建物で、間口が20mもあり広く立派な造りをしています。

参拝者が信仰の気持ちを込めて灯りをともす場所で、一灯でも、たくさんの灯でも、思いを形にしてお供えすることができます。
堂内の正面には、豊臣秀吉が持仏として信仰していたと伝わる不動明王と、文殊菩薩がお祀りされています。
景雲門

安政5年(1858年)に建てられたもので、もとは旧奥の院の拝殿として使われていました。その後、昭和5年(1930年)に大本殿の御開帳が行われた際、現在の場所へ移され、新たに「景雲門」と名づけられました。

門の左右には、大黒天と地蔵菩薩がお祀りされ、訪れる人々をやさしく見守っています。

山門

山門は、天文5年(1536年)に今川義元公が寄進した建物で、豊川稲荷に現存する建物の中では最も古いものです。歴史を感じる重厚な佇まいと、力強い仁王さまの姿が印象的な門です✨
鐘楼堂

鐘楼堂は、昭和12年(1937年)に、豊川稲荷大本殿の落慶(完成)を記念して、浜松市の太々講(だいだいこう)によって寄進されたものです。
朝夕に打ち鳴らされる鐘の音は、4キロ以上先まで響くといわれています。その美しい音色は、「除夜の鐘」としてNHKの全国放送でもたびたび紹介されています。
三重の塔

豊川稲荷で出会った狐像
豊川稲荷の境内には、実にたくさんの狐像が並んでいます🦊
お堂の前や祈願所、霊狐塚など、境内の通り道など、場所ごとに表情や姿が少しずつ違い、どれも個性豊か。まるでそれぞれが参拝者の願いを見守っているようです。




豊川稲荷での参拝を終えて
初めて訪れた【豊川稲荷】は、想像以上に見どころが多く、本当に素晴らしい場所でした。
堂々とした大本殿をはじめ、景雲門や万燈堂、霊狐塚など、どの場所にも長い歴史と人々の祈りが息づいています。
境内に並ぶ数えきれないほどの狐像を見ていると、それぞれが誰かの願いを静かに見守っているようで、心がじんわり温かくなりました。
ご祈祷や願掛けを通して心を整えたい方も、神社仏閣めぐりを楽しみたい方も、きっと満足できる場所。
豊川稲荷は、訪れる人の心を優しく包み、前向きな気持ちにしてくれるお寺です✨
キツネのイラスト
お稲荷さんにちなんで、キツネが描かれたイラストをご紹介します✨

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