お稲荷さん特集 和歌山県(県別) 和歌山県(神社) 空海さん特集

静けさと朱の彩り ― 高野山の優しいお稲荷さん【清高稲荷大明神】へ(和歌山県高野山)

高野山を訪れたのは、紅葉が鮮やかに山を彩る秋の季節でした。

神仏研究家・桜井識子さんのブログや著書で「清高のお稲荷さん」のお話を読んで以来、いつかお参りしたいと心に願っていた場所。

その思いが叶い、念願の清高稲荷大明神に訪れることが出来ました。

清高のお稲荷さんを目指して走行中に、苅萱堂あたりでふと見上げると、朱の鳥居が連なる小径が森の中へと続いているのが見えました。

その光景はまるで、現実から一歩離れた別世界へ誘われるような不思議な美しさ。

鳥居をくぐり、参道を進んで行くと...

木立にやさしく抱かれるように、お稲荷さんのお社が静かに佇んでいました。

【清高稲荷大明神】基本情報

所在地 和歌山県伊都郡高野町高野山476
問合せ kiyotaka.inari@gmail.com
参拝時間 24時間参拝可能
拝観料 無料
駐車場 専用の駐車場は有りません
社務所 私が行った時はありませんでした

※こちらは撮影時の情報です。

【清高稲荷大明神】駐車場について

清高稲荷大明神には、専用の駐車場はありません。車で訪れる場合は高野山内にある公共駐車場を利用するのが便利です。

なかでもお勧めは、一の橋駐車場(有料)

神社から徒歩5分ほどの距離にあります。駐車できる台数は8台ほどと少なめなので、早い時間の利用が安心です。

私はこの日、主人と一緒に訪れましたが、駐車スペースが限られていたため、主人には近くで車の中で待っていてもらい、私ひとりでお稲荷さんへ向かいました。

 

【清高稲荷大明神】ご祭神とご利益

清高稲荷大明神

清高稲荷大明神は、江戸時代にこの地へ勧請され、高野山の守護として祀られるようになったお稲荷様です。

識子さんのブログや著書では、ひとりひとりに寄り添う、本当に優しいお稲荷さん。祈願も、一生懸命に叶えてくれます。と書かれています。

この言葉のとおり、清高のお稲荷さんはとても穏やかで、温かく見守ってくださる存在。お願いごとに決まりはなく、どんな祈願でも心を込めて伝えれば良いそうです。

一度きりの参拝でも十分とのことなので、初めて訪れる方でも安心してお参りできます。

お供えものとしては、赤い前掛けを奉納したり、お酒や和菓子、いなり寿司をお供えする方も多いそうです。
その際は、食べ物や飲み物の袋を開けてお供えし、参拝後は持ち帰るのが丁寧な作法とされています。

境内に並ぶ狛狐さんの首元には、参拝者から奉納された赤い前掛けが幾重にも重なっていて、信仰の温かさが伝わって来ました。私も、「手作りの前掛けを持ってくればよかった~」と心から思いました。

 

秋の参道とお社との出会い

秋――紅葉が鮮やかに色づき、落ち葉の絨毯が敷かれた参道を歩きます。

朱色の鳥居が連なる光景が大好きで、見上げるたびに胸がワクワクしました。

「どんなお稲荷さんが祀られているのだろう…」

そんな期待と少しの緊張が入り混じる中、鳥居をくぐり、ゆるやかな坂の参道を一歩ずつ登っていきました。

思っていたよりも距離があり、しかも一人。

途中でふと「この先、どこまで続くのだろう」と不安になる瞬間もありました。

そんな時、ふと足元に目をやると、紅葉の落ち葉が地面いっぱいに広がり、まるで鮮やかな絨毯のよう。

陽の光に照らされて赤や黄にきらめくその景色があまりに美しく、緊張がすっと溶けていくのを感じました。

落ち葉が舞う参道や、紅葉の中で輝く朱の鳥居――どこを切り取っても美しく、心が穏やかになる季節です。

そして――いよいよ最後の鳥居を抜けた瞬間

木々を背に、白い壁と赤い格子戸が印象的なお社が目の前に現れました。

朱の鳥居が鮮やかに映え、どこか神々しく、それでいてやさしい雰囲気に包まれたお社。

その姿を見た瞬間、不安も忘れ、自然と涙が溢れ出ました。

 

【清高稲荷大明神】参拝の時間

鳥居をくぐり抜けると、その先には門のような造りがあり、そこを抜けて奥へと進めるようになっていました。

真っ赤な提灯がいくつもぶら下がり、境内は華やかで賑やかな印象です。

念願が叶い、ついに清高稲荷大明神に参拝することができました✨

ずっとお会いしたいと思っていたお稲荷さんの前に立ち、この瞬間を迎えられたことが、ただただ嬉しくて涙が止まりません。

ただ、この日は風が強く、お社の中をビュービューと風が吹き抜けて行きます。

私の頭も風でぐちゃぐちゃになるくらい、風が舞っています...

そんな時、榊が倒れて大パニック!

泣いたり、叫んだりと楽しい参拝となりました。。。

 

【清高稲荷大明神】参拝を終えて

清高稲荷大明神は、華やかさの中にもやさしさが漂う、不思議な温もりを持ったお社でした。
参拝を終えて振り返ると、鳥居の向こうに光が差し込み、まるで「またいつでもおいで」と微笑まれているように感じました。

帰り道、落ち葉が舞う参道を歩きながら、
「ここに来られて本当によかった」――そんな思いが自然と込み上げてきました。
清高のお稲荷さんは、願いを叶えるだけでなく、訪れる人の心をやさしく包み込んでくれる場所。

また、会いに行けますように。。。

 

 

-お稲荷さん特集, 和歌山県(県別), 和歌山県(神社), 空海さん特集