
水無神社
岐阜県高山市一之宮町。
飛騨の山々に包まれた静かな町に、飛騨国一之宮・水無神社(みなしじんじゃ)があります。
古くは延喜式にも名が記され、飛騨地方にゆかりのある多くの神さまをお祀りする総社として、長いあいだ人々の暮らしを見守ってきた神社です。
季節ごとに行われる祭りや、森に抱かれた美しい境内には、自然と神さまが寄り添うような穏やかな空気が流れています。

実際に訪れて驚いたのは、その境内の美しさ。
一面に広がる砂利道が、まるで波のような模様を描きながら、「箒目(ほうきめ)」できれいに整えられているんです。

こちらは稲荷社ですが、箒目が見易いと思います。
このように、境内の砂利道がキレイになっているのです✨歩いて踏むのが申し訳なくて、隅っこを歩きながら参拝させて頂きました(^^♪
【水無神社】基本情報
| 公式HP | こちら▶ |
| 所在地 | 岐阜県高山市一之宮町5323 |
| 問合せ | 0577-53-2001 |
| 参拝時間 | 24時間 |
| 拝観料 | 無し |
| 駐車場 | 無料駐車場あり |
| 社務所 | 8時30分~16時30分 |
※撮影時の情報になります。
駐車場について

神社の入り口に数台停めることが出来ます。
矢印の方向に進むと、目印の看板が立っているので、そのまま奥にお進み下さい。

【水無神社】ご祭神とご利益

| 主祭神 | 水無大神(御歳大神) |
| 配神 | 大己貴命、三穗津姫命、応神天皇、高降姫命、神武天皇、須沼比命、天火明命、少彦名命、高照光姫命、天熊人命、天照皇大神、豊受姫大神、大歳神、大八椅命 |
| ご利益 | 五穀豊穣・健康長寿・子授け・安産・子育て・交通安全・旅行安全・家内安全・商売繁盛・厄除開運・女性の幸福・良縁成就 |
主祭神・御歳大神のほかに、十四柱の神さまが相殿として祀られています。これらの神々は、飛騨の土地や自然、暮らしを守る神さまたちで、地域全体の安寧を願って一緒にお祀りされているそうです。
【水無神社】の歴史

水無神社のはじまりは、人々の歴史よりもずっと昔、神々がこの国を形づくっていた「神代」の頃にさかのぼると伝えられています。
平安のころにはすでに国の社として名を連ね、飛騨の人々に深く敬われてきました。戦国の乱れや時代の移り変わりの中でも、その灯は消えることなく守り継がれ、江戸の再興を経て、やがて「飛騨の大祭」など多くの伝統が生まれました。
今も変わらず、山と水の恵みに感謝する心がこの社に息づいています。
【水無神社】境内散策
【水無神社】大鳥居から神門



お洒落に見える狛犬さん

第一印象は、なんといっても「広い!」の一言。
まっすぐに伸びる参道は広々としていて、とてもすっきりとした印象です。
神仏研究家の桜井識子さんのブログでも「土地にパワーがあると」と紹介しています。

実際に立ってみると、確かに空気が澄んでいて、大地から静かなパワーが感じられるような雰囲気でした。

水無神社では、「神門」から参拝するようになっていました。

神門の左右には、ガっと目を見開いた狛犬さんが安置されていました。


随身門のような役割があるのでしょうか?しっかりと神域を守ってくれそうな雰囲気です!
【水無神社】拝殿

神門から眺める拝殿です。柵があるので先には進めません。
社務所

拝殿を向かって左側に社務所があります。
神馬「稲喰神馬(いなはみしんめ)」伝説

神馬舎には、喰の馬という木造の白と黒、2頭の神馬が安置されています。
一宮の神馬として、牛や馬を守る神さまとして信仰がとても篤いそうです。そのご神徳にちなんだお札や絵馬も授与されていました。

神馬には様々な伝説が存在します。
伝説の木・ねじの木

枯れていますが、その大きさは想像が出来ます。
この桧には神霊が宿る霊木として、とくに女性から篤く信仰されています。むかしは若い子たちがこの木に願をかけ、姑の意地悪を封じてもらったとの言い伝えがあるようです(^^♪
御神木

樹齢およそ800年!ご神木の大杉は、県指定天然記念物となっています。
絵馬殿

稲荷社

鮮やかな朱塗りの鳥居の先には、お稲荷さんのお社があります。

主祭神は宇迦之御魂神。
平成6年11月に新社殿を改築造営したようで、新しくキレイです。
一宮の氏子さん達に大切にされているのが伝わりますね。。。
参拝を終えて
二度目の参拝となった水無神社では、前回と同じように静かで落ち着いた雰囲気に包まれていました。
境内は広く手入れが行き届いていて、どこを歩いても清々しい印象です。山岳系神様の神社らしく、空気が澄んでいて自然の力を感じました。
今回は念願のお札をいただくことができ、とても良い参拝になりました。高山からもアクセスしやすい場所なので、季節を変えてまた訪れてみたいと思います。