日御碕神社

重要文化財に指定の大鳥居
毎年恒例の島根旅で、私が必ず訪れる特別な場所、【日御碕神社】をご紹介します。
島根半島西端の「日が沈む聖地」に位置する歴史ある古社です。
私は毎年、出雲大社での神在祭にあわせてこちらにも参拝していて、境内に並ぶ社殿の彩りや佇まいに心が引き寄せられるような時間を過ごしています。

この神社の特徴は、豪華絢爛な朱塗りの建造物群です。現在の社殿は江戸時代初期、三代将軍徳川家光の命により幕府直轄工事として造営され、壮大な楼門など重要文化財に指定された14棟の建物が配置されています。


「日沉宮(下の宮)」では天照大御神を祀り、「神の宮(上の宮)」では素盞嗚尊をお祀りしています。
「伊勢神宮が昼を守る」のに対し「日御碕神社は夜を守る」と言われ、神在祭の期間中、神々がこちらにも参集(到着の報告)に訪れる特別な場所なんです✨
【日御碕神社】基本情報
| 公式 | こちら▶ |
| 所在地 | 島根県出雲市大社町日御碕455 |
| 問合せ | 0853-54-5261 |
| 参拝時間 | 自由参拝 |
| 拝観料 | 無料 |
| 駐車場 | 参拝者用の無料駐車場あり |
| 授務所 | 8時半~16時50分(祈祷8時半~16時) |
| トイレ | 境内にトイレはありません。 バス停の公衆トイレ、灯台遊歩道途中のトイレをご利用下さい。 |
※撮影時の情報です。
【日御碕神社】ご利益
※「砂のお守り」は強い厄除けの力があるとされ、人気を集めています。
駐車場について

神社の側や、周辺に無料駐車場があります。



一番近いのは、大鳥居横の道を奥に進んだ先にある神社横の駐車場(無料)です。

他にも、神社の手前に駐車場(無料)がありました。
【日御碕神社】由来と歴史

日御碕神社の歴史は、日本の始まりともいえる神話時代にまで遡ります。この神社の創建には、二つの重要な神話が伝わっています。
国造りを終えた素盞嗚尊が、柏の葉を空に放ちます。その葉が落ちた場所に「神の宮」が建てられたと伝えられています。
天照大御神は近くの無人島・経島に降り立ち、「私は伊勢神宮で昼を守るが、この地で日の本の夜を守ろう」と神勅を下しました。この神様を祀ったのが「日沉宮」の起源です。

現在の壮麗な朱塗りの社殿は、江戸時代初期に造営されたものです。三代将軍徳川家光の命による幕府直轄工事として約10年かけて完成し、豪華な権現造りの建物群は国の重要文化財に指定されています。
【日御碕神社】境内巡り
江戸時代の初めにつくられた日御碕神社の社殿は、境内に並ぶ十四の建物と二つの鳥居で成り立っています。昭和二十八年には、これらすべてが国の重要文化財として認められました。
さらに、境内に立つ五つの石燈籠と、造営当時の絵図や文書が附指定を受けています。建物がどのように造られ、どんな時代を歩んできたのかを示す大切な資料で、日御碕神社の歴史の深さを静かに語る存在です。
楼門

現在の社殿群は江戸時代初期(寛永年間、1634年〜1644年)に徳川家光の命により造営されたもので、楼門もその一部として同時期に建設されました。豪華で優美な権現造りの様式を特徴としています。
楼門の左右には、木彫りの狛犬がいらっしゃいました。


門客人社

ご祭神・櫛磐窓神・豊磐窓神
楼門をくぐると、左右に門番の役目をしている、櫛磐窓神と豊磐窓神がお祀りされた社殿がありました。その先に、日沉宮があります。
日沉宮(ひしずみのみや)

ご祭神・天照大御神
ご利益・幸運恵、殖産興業、家内安全など

日沈宮は、文字通り「日が沈む宮」として、出雲の夕日信仰の中心的な存在であり、その壮麗な朱塗りの社殿は訪れる人々を魅了します。
「神の宮(かみのみや)

ご祭神・素盞嗚尊
ご利益・厄除開運、災難除など


日御碕神社に参拝する際は、一般的に「神の宮(上の宮)」から先に参拝し、次いで「日沈宮(下の宮)」へ参拝するのが良いとされています。
授与所

開所時間:8時30分~16時50分
御朱印、お札、お守り、絵馬など。
稲荷神社

ご祭神・土祖神・大己貴命・倉稲魂命
ご利益:五穀豊穣・商売繁盛・家内安全
境内の「神の宮(上の宮)」のさらに奥、少し小高くなった場所に鎮座しています。

今年は前方の狛狐さんに前掛けの奉納をさせて頂きました。すでに、こんなに可愛い前掛けをしていたので、この下に付けさせてもらいました。写真を撮り忘れたので画像はありませんが...(^^♪
韓國神社

ご祭神・須佐之男命・五十猛命
十九社摂末社

江戸時代末期に境外で祀られていた摂末社の一部を、こちらに遷座してできた神社です。
蛭児神社・荒魂神社・宝庫

日御碕海岸と経島(ふみしま)

日御碕神社のそばには、荒々しい日本海を眺められる美しい海岸が広がっています。近くに位置する経島は、島全体が神聖な地域として守られてきた場所で、現在も一般の立ち入りはできません。自然の景観と古くからの信仰が寄り添う特別な環境が印象的です。

日御碕神社から歩いていける海岸一帯は、溶岩が削られてできた複雑な岩場が続く景観が特徴で、波が白く砕ける様子を目の前で眺める事が出来ます。

日本海ならではの力強い風景が広がり、晴れた日には水平線がまっすぐに伸びていく姿が爽やかに映ります。散策しながら岩肌の形を見比べるのも楽しく、季節ごとに海の色が変わるところにも魅力があります。
経島

経島は、日御碕神社のすぐ沖に浮かぶ小さな島で、古くから神さまに関わる霊地として扱われてきました。島には宗像三女神を祀る神社があり、現在は立ち入り禁止となっていて、遠くから眺める形となります。

海と信仰が寄り添う独特の雰囲気があり、眺めているだけで特別な時間が流れるように感じられる場所です。
【日御碕神社】参拝を終えて

毎年、出雲大社の神在祭の時期に合わせて訪れる日御碕神社は、何度参拝しても新鮮な感動があります。
鮮やかな朱の社殿が海辺の地形に寄り添うように建ち、上下二社が並ぶ独特の構成は訪れるたびに新しい発見があります。権現造の社殿や、松の緑に映える楼門の姿は時代を越えて受け継がれてきた美しさがあり、歩くほどにこの地が大切に守られてきたことを感じられる場所です。静かに佇む境内を後にすると、今年もまた出雲の歴史に触れられたことが心に残りました。