方広寺(ほうこうじ)は、京都・東山区の豊国神社のすぐ横に位置する天台宗のお寺です。現在は静かな境内のみが残りますが、かつては奈良・東大寺の大仏以上の大きな「京の大仏」が祀られ、広大な伽藍が広がっていました。
詳細情報
公式web | Instagram▶ |
所在地 | 京都市東山区正面通大和大路東入茶屋町527-2 |
問合せ | 075-561-7676 |
参拝時間 | 9時~16時 |
拝観料 | 境内は無料(参拝自由) ※本堂の拝観は特別拝観のみ |
駐車場 | 無 |
方広寺の大鐘が語る、豊臣家最後の物語
豊臣秀吉は天下統一後、奈良の東大寺にならって京都に大仏殿を建て始めましたが、地震や火災で何度も壊れ、ようやく息子の秀頼によって慶長17年(1612年)に完成しました。
しかし、完成後に用意された梵鐘に刻まれた「国家安康」「君臣豊楽」という言葉が、徳川家康の名前を切り分けたとされ、豊臣を持ち上げる内容だと家康に問題視されます。これが大坂冬の陣のきっかけになったといわれています。
その後、1798年に落雷で大仏と大仏殿が焼け、天保年間に再建されましたが、またも火災で失われ、現在は大鐘や石塁、石塔が残るのみとなっています。
梵鐘は高さ4.2m、重さ82.7トンの巨大な鐘で、1612年に京都の鋳物師・名越三昌が作りました。東大寺、知恩院と並ぶ「日本三大釣鐘」として重要文化財に指定されています。また、本堂の天井には当時のままの美しい絵も残っています。
境内の様子
方広寺は、境内は控えめながらも、梵鐘や石垣、鮮やかな天井画など、豊臣秀吉の時代を今に伝える見どころが静かに点在し、400年以上前の歴史を身近に感じさせてくれます。
すぐ隣には秀吉公をお祀りする豊国神社や、さらに足を延ばし、阿弥陀ヶ峰の山頂にある秀吉公の墓所「豊国廟」へも行くことが出来ます。ゆかりの地を巡ることで豊臣家の栄華とその終焉をより深く感じることがで来ました。歴史に興味のある方はもちろん、静かに過ごしたい方にもおすすめのスポットです。